R4.12.23(金)
皆さん、おはようございます。
長く充実した2学期が終了しました。
行事や部活動、毎日の生活の中で、持てる力を十分に発揮してくれました。
先日、日本漢字能力検定協会が今年の世相を表す漢字一字を発表しました。
何に決定したか知っていますか。
それは、戦争の「戦」、「戦う」という字です。
私たちは3年間コロナウイルスと戦っています。
今年は体育祭も合唱コンクールも中止にはなりませんでしたが、1度延期になっています。
気持ちを立て直すのは、大変だったと思います。
学級閉鎖になったクラスもあります。
私たちの日常生活は当たり前ではないということにこの3年間で気付かされました。
だからこそ、私たちは、当たり前に日常生活を送れるありがたさ、「今」という時間の大切さを知っています。
今を楽しみ、一生懸命することが「未来」に繋がっていくことを知っています。
体育祭の予行をしていた時、来校された方々に、「今日が体育祭なのですか」と問われました。
予行演習であっても、競技への真剣な取り組み、大きな声援は本物の迫力がありました。
体育祭当日も、一つ一つの演技に全力で取り組んでいました。
たくさんの笑顔や充実した表情が見るものを勇気づけました。
合唱コンクールについても不安は大きかったと思います。
しかし、リーダー、伴奏者、指揮者を中心に皆さんが準備をしっかりと進めてくれました。
皆さんもマスク生活が長く、自由に歌を歌えなかった環境で合唱をするのは勇気が必要だったと思います。
そんな中で迎えた当日。
大きな会場で素敵な歌声を響かせてくれました。
どちらの行事も言われたことを最低限するだけではなく、いろいろな場面で自分の役割を考えて動く姿が印象的でした。1アップ上の行動でした。
行事を楽しむ力とそこに向かう皆さんの熱量。
これは、皆さんの素晴らしいところです。
高梁中学校の誇れる伝統がまた一つ増えました。
「戦う」という字は、「挑戦」の「戦」でもあります。
2学期の始業式で、皆さんに、「挑戦する人」を意識し、今までの自分と比べて1アップ上を目指して欲しいと話しました。
2学期を振り返ってどうでしょうか。
「高梁未来学」の活動では、地域へ出向いて大人と話をし、多くの人に発信する。簡単なことではなかったと思います。
置かれた状況で、自分たちに何ができるか個人やグループ、チームで考えたり話し合って活動していきました。今までより視野が大きく広がったのではないでしょうか。
授業の受け方も同じです。
静かに先生の話を聞くだけでなく、個人で考えたりグループで話し合って考えを深めたりできていると、力になります。
いよいよ冬休みです。
楽しい計画もあると思います。
繰り返しますが、私たちは、「今」という時間の大切さをわかっています。
長かった2学期に学習したことの復習もしっかりしてください。
冬休みの宿題は、提出することが目的なのではなく、「わかった」ことを増やすのが目的です。短い時間ですが、「分からないところをなくすための学習」と「知りたいこと、好きなことを深める学習」の二つに取り組めたら素晴らしいと思います。
最後に、始業式に元気な皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
校長 小野雅子